
6月14日火曜日、この日の万博会場は、日差しは強いながら吹き抜ける風は心地よく、例によって大入りとなった前日月曜日の喧騒のほとぼりも冷めて、気分は爽快でした。もっとも天候や人並みだけが理由ではなく、なんとなく「良いことをした」というボランティア冥利に尽きる心地が、私たちを一層気分良くしてくれていたのです。
今回は、私たちが愛・地球博で行った「万博会場内の環境に配慮した建設技術・工法の紹介ボランティア活動」についてご報告します。
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そもそも今回の万博では、前回お話した「エコ・トークセッション」と並んで、「環境パートナーシップ・CLUB」主催による「バックヤードツアー」という催しがあります。
これは一般来場者の目にはつきにくい愛・地球博会場のさまざまな環境配慮技術を、文字通りパビリオンの裏側(バックヤード)に回って覗いてみようという企画で、なんと!大人気の催しなのです。万博開幕前に募集した約3千人の定員が瞬く間に一杯となり、追加募集枠の約2千人分も既に埋まってしまいました。このツアーでは、午前・午後それぞれに会場内を「北コース」「南コース」に分けて一グループ30人ほどで巡ります。具体的には長久手会場と瀬戸会場を結ぶ燃料電池バスの乗車体験や長久手日本館の生ごみ発電施設見学など、見どころ満載になっていて、大人気もうなずけます。
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さて、本題は私たちのささやかな「バックヤードツアー」のお話でした。
私の会社が所属する社団法人名古屋建設業協会では、特に近年、さまざまな社会貢献活動に取り組んできました。今年は愛・地球博の年、なにかスペシャルな貢献活動はできないだろうか…これがこの企画のきっかけでした。
よく「建設業界は暗い・危険・キツイ」と世間から言われています。そんな業界に進んで入ってくる若者も少ないでしょう。そこで、建設系の専門学校に学ぶ学生さん達に「この業界、捨てたモンじゃない」とか「明るい展望も持てるジャン」と感じてもらいたい、実は私たちギョウカイ人も切実にそう感じたい…との願いを込めて、愛・地球博会場内の建設環境配慮技術・工法を説明しよう、ということになったのです。この私たち流の「バックヤードツアー」、嬉しいことに敬愛する飯尾歩さんも同行してくれました。
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まず、私たち地元建設業界の有志は、この日朝、専門学校を出発するバスに分乗して、慣れぬマイクを持って「万博の歴史」や「愛・地球博誕生の経緯」「愛・地球博のテーマと規模」「会場内の建設環境配慮技術・工法の紹介」と話を進めました。車中の学生さん達は思いのほか熱心に聞き入ってくれて、やはり志を同じくする者同士、年齢を超えた共感が生れたのだと嬉しくなりました。
会場に入ってからも「長久手会場日本館」「バイオラング(巨大な壁面緑化施設です)」「グローバル・ループやグローバル・コモン(外国パビリオンの建物)」などの建設業界が深く関わった建造物について、環境配慮の観点から説明を加えました。環境の世紀の最先端を示す華やかな愛・地球博の会場内では、あちらこちらに私たち建設業界の環境技術を垣間見ることができるのです。
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従来、私たちの業界は、どちらかと言えば「物言わず指示通りに確実に作る」ことを美徳としてきました。時代が「壊して開発」を指向すれば、そのように作り上げますし、現在のように「景気が悪いので作らない」時代になれば、仕事が少なくなって悲鳴を上げるだけでした。しかし、これからは「仕事は工夫して作り出すもの」と自覚すべきですし、そのためには「環境に配慮した建設技術・工法」の提案が必要不可欠だと、私は考えます。
その意味で、愛・地球博とは、まさに日本の建設業界の今後の方向性を決するエポックメーキングなイベントでもあるのです。
強い日差しの中、私たちのつたない説明に熱心に耳を傾けてくれた次代の建設マン達の表情が、帰る頃には少し明るくなったように感じたのは、私の贔屓(ひいき)目ってものでしょうか…。
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巨大な壁面緑化施設「バイオ・ラング」について、説明しています。 |
ちょっとイイことをした、という達成感が心地良くて、つい記念写真です。左から二人目がモリゾー…いえいえ飯尾さん、その右隣が不肖私デス。 |