
7月5日、今日・明日はいよいよ第二回・第三回のエコ・トークセッションの日です。
企業トップと小学生による環境ディスカッションの催しについては、このコラムの三回目でご紹介しました。簡単におさらいすれば、エコ・トークセッションとは博覧会協会と環境パートナーシップCLUBによる共催事業で、トヨタ自動車・中部電力など中部地方を代表する企業12社の経営トップと5年生を中心とする地元小学生達との環境にまつわるトークセッションの場です。各企業と名乗りを上げた小学校とはそれぞれペアとなって相手の現場に出向いてお互いの理解を深め、そして小学生達からの環境メッセージを受けて、企業トップは環境経営に対する方針や具体的な実践について真摯に言明するのです。
そのエコ・トークセッションが初回のトヨタグループに続いて今日から二日間、愛・地球博のもう一つの会場の瀬戸会場内「市民パビリオン」で一日四社ずつ開催されるのです。
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幸い昨日まで降り続いた雨は上がって、日中は暑くなりそうです。周囲に木々の緑はあると言っても、切り開かれた万博会場内の路面からの照り返しは相当なものです。でもそれにも増して市民パビリオン内の子ども達の熱気は大変なものです。
今もステージ裏の子ども達の控え室からは、本番を控えた学校代表の子らの元気な台本読み合わせの声が聞こえてきます。彼ら彼女らにとって、今日は半年にわたる事前学習の成果を発表する晴れの舞台なのです。張り切らないわけがありません。
一方、迎え撃つ(?)企業トップも、既に控え室にスタンバイの状態です。余裕の表情の中にも子ども達の突っ込みに如何に名返答をすべきかと頭はフル回転の様子です。
前にも書きましたが、子ども達からの期待や注文を一身に受けた企業トップのなんと真剣な顔。そして彼ら彼女らと「約束」した後の、なんと晴れやか顔。
時あたかも株主総会のシーズン、きっと前日までは大人相手に難しい顔をしていた社長さん・会長さんが、一様に「今日はいい仕事をさせてもらった」という表情で舞台を降りてくる様子に、私はなんだか新しい時代の幕開けを感じるのです。
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さて、エコ・トークセッションばかりを紹介していては先に進めません。今回は愛・地球博のもう一つの顔である瀬戸会場について少しお話ししたいと思います。
この瀬戸会場、初めて訪れる方は「なんだか窮屈な空間だな」とお感じになるかもしれません。それもそのはず、そもそも愛知万博はこの地を中心とする『海上(かいしょ)の森』を切り開いて開かれるはずでした。それが里山の環境保全という大反対の声に追い出されて、主会場がここから西に数キロ離れた長久手(ながくて)町の『愛知青少年公園』に変更されたことは多くの人がご存知かと思います。ですから実現した瀬戸会場はあたかも構想当初の痕跡を残すが如くの記念碑的な意味合いが私には感じられます。悪く言えば「意固地な計画者のこだわり」といった感じ。
しかし、そんな「暗い」(?)過去とは関係なしに、万博が始まってみるとここはここで祝祭空間として成立しているから不思議です。瀬戸愛知県館と瀬戸日本館が対になって並び、海上広場をはさんで向い側に今回のエコ・トークセッションの会場になっている市民パビリオンがあります。万博開催当初は人の姿もまばらでしたが、この頃は連日盛況です。
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多くの来場者は長久手会場から無料の「燃料電池バス」か「モリゾーゴンドラ」に乗ってやって来ます。特に瀬戸日本館のメーンアトラクションである「群読(ぐんどく)叙事詩劇」は、祭りの掛け声や童謡などを力強く表現していて年長者に人気のようです。
また、市民パビリオンと海上広場では自然環境やまちづくりなどをテーマとする展示やコンサートを開催する「市民プロジェクト」が連日展開されており、この万博史上例を見ない市民参加イベントは、その数200以上です。さらに「環境万博」の一つの目玉でもあるインタープリター(案内人)とともに里山を散策する「里の自然学校」も静かな人気を呼んでいます。どうです?愛・地球博のもう一つの会場、訪れてみたくなりましたか?
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最後に一つ、瀬戸会場の隠れた利用方法(?)をご紹介します。
今回の万博の開園時間は長久手主会場も瀬戸会場も午前9時。ならば絶対的に空いている瀬戸会場に一番乗りして悪名高き(?)持ち物チェックをすばやく受けて猛烈ダッシュ!
向かう先は「市民パビリオン」の屋上横から乗る「モリゾーゴンドラ」。長久手会場まで約10分ですから、かなりの確率で長久手会場北ゲートに並んでいる人より早く会場内に入ることができるようです。来場者がこんなことまでして一刻を争うのは人気パビリオンの入場整理券を手に入れるためとか・・・こうして夢が叶った皆さん、今度は瀬戸会場を駆け抜けずに、ぜひゆっくりと散策してみて下さいね。(了)
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正面が瀬戸会場内の市民パビリオンです。 |
瀬戸会場の目玉施設である政府館(右)と愛知県館(左)が仲良く並んでいます。朝一番なら人影はまばらです。 |